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「介護の日」認知症フォーラムのご報告

東海三県が共同開催している認知症フォーラムが、今年は愛知県を中心にして「介護の日」に合わせて11月8日(日)に開催されました。日本認知症ケア学会その他の後援もいただき、会場のウィンクあいち小ホールはなかなかの熱気に包まれていました。

 

司会は、レビー小体型認知症介護家族おしゃべりネットワークの栗岡紀世美さん。普段は、介護家族のお立場で講師の側に立っていらっしゃるところを拝見しますが、この日は司会をお引き受けいただき、会がひときわ華やいだ感じになりました。(栗岡さん=薔薇!っていうイメージの方ですから!)

 

基調講演は松本一生先生(医療法人圓生会松本診療所院長)の「介護職と支える認知症ー私の診かたー」。

先生は、一見神経質そうにお見受けするドクターですが、ご自身も奥さまのお母さまや、さらに奥さまの介護を経験され、医療と介護、双方の立場を十分に理解されておられるとてもお優しいドクターです(さほど存じ上げないのに、不躾にすみません!)。

限られた時間の中で膨大な数の患者を診断するには、介護職からの情報がいかに大切か・・・それを痛切に感じられた結果、介護家族を支え、介護職をストレスから解放することの必要性を強く訴えておられます。そして、今後ますます推進される地域包括ケア、その中での医療と介護との連携の大切さをたくさんお話しいただきました。

先生は端々に自虐ネタをはさみながら、患者にも家族にも介護職にも、十分に愛情を持って接しておられるのが手に取るようにわかる、温かいお話しぶりでした。

 

もうひとつの講演は、レビー小体型認知症の当事者である樋口直美さんの、「内側から見たレビー小体型認知症」。

この方のお話は、私にとってたいへん衝撃的でした。当事者の方のお話を伺ったことは何度かありますが、認知症に対する世の中の間違った常識を、ここまで見事にくつがえすに足る、説得力のあるお話ははじめてだったからです。

~「認知症」は状態を示す言葉であり病名ではない。それを引き起こす病気にかかっていても症状はさまざま、なのに病名のように使うから誤解が起こり混乱や絶望を生む~というのが、樋口さんの訴えの根本にあるものです。

当事者であるけれども、そのお話は決して情緒的なものではなく、専門的知識と当事者ならではの経験を根拠にしたきわめて理論的なものでした。症状と闘いながら本を出されたり、ネット上にも情報を発信しておられるので、そちらでさらにご理解いただけるのではないでしょうか。

 

最後に実践報告として、会員事業所の「丸八グループホーム日吉」の榎本信昭氏より、グループホームの共用型デイサービスの事例(メリット・デメリット)、

さらに、こちらも会員事業所の「滝子通一丁目福祉施設」の井真治氏より、グループホーム併設の小規模多機能型居宅介護の事例(魅力)を報告させていただきました。

どちらも、利用者にとってはとても魅力的なサービスであり、これからの高齢社会をささえる地域包括ケアの大切な歯車となるべきサービスなので、本体のグループホームとともに展開する事業所が増えることを願いながらのご報告でした。(かくいう筆者も、まだ共用型デイを稼働できていないのですが。。。。がんばるぞ。)

以上のように、とても充実した中味の濃い「介護の日」となりました。みなさま、ご協力ありがとうございました!